大磯・二宮・中井 意見広告
公開日:2023.03.24
さと通信No.3 意見広告
デジタルは上手に活用を
前大磯町議会議員 吉川さとし
デジタル化が急速に進む中で、デジタル技術をいかに上手に活用するかが大切になってきます。行政においても定型的で反復性の高い業務を自動化するためのRPAの導入などが始まっており、また民間におけるAI技術の進化にも目を見張るものがあります。ただ、このようなデジタル技術の発展によってあらゆる社会問題が解決できるという「デジタル万能主義」のような考え方には両手をあげて賛同することはできません。全ての利便性にはメリットとデメリットがあります。その両面をしっかりと認識をして使いこなす賢さが今、求められています。
新型コロナウイルス感染症の流行により、ギガスクール構想にも拍車がかかり、公立の小中学校における児童生徒1人1台の端末が行き渡りました。各教科ごとに学校や教員の工夫により、さまざまな使い方がなされています。一方で、スマートフォンやネットゲームへの依存、SNSなどを介したいじめ問題、さらには電磁波過敏症やデジタルデバイドなど、デジタル化による負の側面からも目を背けてはいけないと思います。デジタルを使うことでいつでもどこでも仕事ができるようになる一方で、私たちが大切にしなければいけない日常との線引きがあいまいになる面もあります。フランスでは、休日などに仕事の連絡や電話を受けなくてもいい「つながらない権利」が認められるようになりました。
これまで私は町議会議員として、町行政や教育の現場におけるICT活用が遅れている現状を踏まえ、積極的にICTを活用するべきだという立場でした。しかし、上記のように今後はその負の側面に対する認識もしっかりと持ちながら、どのように活用していくべきかを議論していく必要があります。
デジタル技術は私たちの生活に「いつでも、どこでも、誰とでも」繋がることのできる利便性をもたらした一方で、特に新型コロナウイルスの流行を契機に、暮らしの中のアナログで直接的な対人関係の大切さが見直されたのもまた事実だと思います。利便性を有効に活用しながらも、「今、ここ」を大切にする暮らしとのバランスを私たちは考える必要があるのではないでしょうか。
吉川 諭
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satoshi1982yoshikawa@gmail.com
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