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公開日:2023.04.14

新人一騎打ちの接戦制す
吉川諭氏が初当選

  • 支持者らと当選を喜ぶ吉川氏(中央)

 任期満了に伴う神奈川県議会議員選挙(大磯町・二宮町選挙区)は4月9日に投開票され、新人で無所属の吉川諭氏(40)=大磯町東小磯=が、自民党公認の盛宏明氏(38)=大磯町高麗=を540票差で破り初当選した。

 吉川氏は大磯町の中学校給食問題を機に2019年の大磯町議選に挑みトップ当選。昨年11月の大磯町長選で元県議の新町長が誕生したことで「中郡らしい発展をするには、県と町をつなぐ市民派の県議が必要」と県会への挑戦を決意した。

 選挙戦では自転車を駆使し、最終日に松原公園から大磯駅まで家族や支持者らと行進。6児の父という横顔が垣間見える、アットホームな選挙を展開し、草の根活動で勝利した。

 午後10時30分の開票速報で当選確実の知らせを受けた吉川氏は、家族や支持者らと抱き合い目に涙を浮かべて喜び合った。吉川氏は「大磯と二宮の町民は市民派の町長を選んでおり、町のことは自分たちで決めようという風土があると信じていた。中郡の今後を町民とともに考えられる県議会議員を目指したい」と語り、子育てや教育、環境保全と町民活動の融合、高齢者の介護保険サービスの拡充を掲げ、とくに地域密着型サービスについて事業者と連携して取り組みたいと意気込んだ。

 一方、開票結果の知らせを受けた盛氏は、二宮町の選挙事務所で「私の不徳の致すところ。応援してくださった皆さんに申し訳ない」と沈痛な面持ちで敗戦の弁を述べ、支持者らに頭を下げた。

 今回の県議選の投票率は2町で40・78。大磯町での得票は吉川氏が5605票、盛氏が5090票。二宮町では吉川氏が4876票、盛氏が4851票の25票差で、ほぼ互角だった。大磯町での票差が勝敗を分けた。

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