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公開日:2023.11.03

大磯在住勝倉さん
パラサーフィンで世界へ
米で開催 目指すは「金」

  • (上)サーフィンしている様子(本人提供)

  • 勝倉さん(左)と池田町長

 大磯町東町在住の勝倉直道さん(59)が11月5日からアメリカ・カリフォルニアで開催されるISAパラサーフィン世界選手権に日本代表として出場する。勝倉さんは29歳の時にバイク事故で大やけどを負い、足首の動く範囲が限られる障害がある。両足に可動制限のある選手などが出場する階級「スタンド3」にショートボードで挑む。

 2018年、19年のUSオープンでは準優勝、20年の世界選手権では3位に入賞するなど、国内外で好成績を収めてきた勝倉さん。今大会についても、「日本代表として出場するからには、もちろん金メダルを獲りたい」と意気込む。

海への愛情力にリハビリに励む

 勝倉さんのサーフィンデビューは16歳の時、先輩に連れられて訪れた大磯・北浜海岸でだった。事故から4年後にサーフィンを再開。ショートボードから、より安定するロングボードを試してみたり、動かない足を持ち上げるのではなく、回すように動かして立つ方法を見つけたりして、第二のサーファー人生をスタートさせた。

 「日本には『スタンド3』の選手はいない。同じような事例がない中、自分でやり方を見つけるしかなかった」と勝倉さん。やけど後の皮膚は弱く、少しの衝撃でも裂傷となり流血してしまうことから真夏でもウェットスーツを着用する。

 毎日のように北浜海岸に通い、その日の波の様子をSNSに投稿するのが日課。やけど治療のための1年間の寝たきり期間も、痛みを伴うリハビリに取り組んでいたときも「サーフィンをやりたい」という思いが励みだった。「海で波間にぷかぷか浮いている時間が何にも勝るリフレッシュになる。今、海がある生活を送れているのが奇跡に感じる」と勝倉さん。

 10月26日には池田東一郎町長を訪問。池田町長は「勝倉さんは大磯町民の希望の星。世界大会でのご活躍を祈っています」と激励した。

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