二宮町の生涯学習センターラディアンで11月26日（日）、公演「バレエとオペラで贈るクリスマス ファンタジー」が開催される。オペラの演目『アマールと夜の訪問者』の昼の部で主役のアマール役を務める竹原有華さん（27・二宮町在住）は、「アマールを演じるのは２回目。前回以上に良いものを作り上げたいです」と意気込む。主催は西湘ヴィレッジ・青少年（みんな）を育むコンサートの会。

　二宮でクリスマスの公演が始まったのは２００９年。青少年を育むコンサートの会の前身団体が主催し、ラディアンのホールを会場に、即席のオーケストラピットを設置したり、衣装や大道具を演者やその家族で用意する市民オペラとしてスタートした。同会で演出を務める声楽家の山内みどりさんは「欧州などではクリスマスにオペラを子どもたちにプレゼントする文化がある。これを二宮でもやりたかった」と振り返る。

　小学校４年生のときに子ども合唱団としてオペラに参加したことがあった竹原さんは、０９年の公演を観劇したのをきっかけに同会で本格的に声楽を始めた。プロも加わっている同会での活動を通じ、音楽の道を目指すようになり、相洋高校卒業後は武蔵野音楽大学、同大学院に進学。現在は湘南マジックウェイブの運営・企画に携わるほか、声楽家団体「東京二期会」の準会員として活動している。

　竹原さんは「アマールとお母さんが宝石を盗み王様の従者ともみあうシーンがある。歌いながら涙する場面で演技も見所。オペラをぜひ楽しんで」と話していた。

　昼（午後１時30分〜）と夜（午後５時〜）の２回公演。バレエ演目は「くるみ割り人形」。当日券は指定席５５００円、自由席３５００円、小学生以下２５００円。（問）ＡＳＡ二宮【電話】０４６３・７１・１１５７。