2024年の年頭に際し、池田東一郎大磯町長・村田邦子二宮町長・戸村裕司中井町長にインタビューを行った。24年の重点施策について聞いた。
※続きは次号以降に掲載します
大磯町
――今年の重点施策は
「人口減少対策のセカンドステージとして、『住めば健康大磯』をスローガンに、大磯で健康に長生きしてもらうための施策に重点を置く。大磯町社会福祉協議会とも協力して介護予防対策の通いの場の整備などをしっかり行う。また、町民からの要望も多かった小児科を昨年4月に開業した湘南大磯病院との連携を強化することで、病院には町民の健康づくりに寄与していただけるのではと期待している。その他、町役場の建替えは色々な政策の受け皿になっているので急ピッチで進める。十分に町民の声を取り入れ使い勝手の良いものにしたい。来庁者の動線を考え『町民がまんなか』の庁舎にしていく。町民や議会への説明などに尽くしていく」
――その他は
「財源確保のため税外収入を伸ばしていく。旧吉田茂邸の年間1千万円の赤字改善のため、カフェ営業や結婚式場としての活用などを考えている。今後、明治記念大磯邸園の開園もある。観光資源を町民に還元する仕組みを考えるのが行政」
二宮町
――今年の重点施策は
「新庁舎、(仮称)福祉会館、ラディアン改修の整備に向け、24年度には基本設計を固め、実施設計に入る。費用の算出などより具体的にできるようになる。資材の高騰や人材の不足などもあるが、実施設計と建設を一体化して進める『デザインビルド』の方式で、できる範囲のものを作っていく。愛着を持って使ってほしい」
――その他は
「妊娠期から子育てをサポートする『二宮町子育て世代包括支援センター にのはぐ』をバージョンアップする形で、こども家庭センターの設置を視野に計画を進めていく。4月からは18歳までの医療費助成拡大、中学校の給食費無償化も始まる。また、デジタル化を進めていくため、4月からデジタル庁に職員を派遣し研修する。庁舎移転も控えいいタイミング。ノウハウを教わりながら費用対効果なども考えていきたい。福祉、防災の部分では個別避難計画の策定のほか、介護事業者やシルバー人材センターでは支えきれない高齢者のゴミ出し支援なども、昨年からの引き続きで検討していきたい」
中井町
――今年の重点施策は
「コロナも明け、イベントのほか、町民との対話の場も復活してきている。自治会などからは地域の会館をどう維持していくか、地域をどうやって持続可能にするかということを悩む声もある。町民に『応える町政』として、どう動いていくかを検討していきたい。施策については、これまでも行ってきた子育て支援、町民支援を着実に進めていくこと、また、公共施設の一部をなくす取り組みも必要になってくる。町民の理解を得ながら『縮充(絨)』の『充=充実』の部分を大切に、丁寧にやっていきたい。中井中央公園も20年以上経ち、老朽化が進んでいる。ハード面では現在遊具の工事をしている。今後は野球場等も課題があるのでそちらに手を付けていき、里都まち交流拠点としての価値を高めていく」
――その他は
「防災について、災害が多様化する中、地域ぐるみで誰もが生き残る災害体制作りに力を入れたい。備えの大切さやマイタイムラインの実施、要支援者の個別避難計画など取り組んでいく」
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