大磯二宮漁業協同組合(小島拓代表理事組合長)は2月3日、新しい定置網漁業の操業を記念した式典を大磯港で開催した。新しく加わる漁船は「いそかぜ」。同事業は大磯町とJA三井リース株式会社、農林中央金庫がスタートアップを支援している。
大磯二宮漁協では、これまでも組合に加盟する2船が定置網漁業を行ってきたが、今回は同組合が経営する形で定置網漁船を操業し、船頭と乗組員を新たに雇用する。
「いそかぜ」は現在の定置網より深い水深に生息する魚が獲れる低層網を用いる。これまでアジやイワシが多かった魚種が、タイやヒラメ、イシダイなどの「高級魚」に広がると予想されることから、小島代表は「魚種が広がれば卸先も多様になる。より大磯の名前が広まることになる」と話し、式典挨拶で「この船と共に、明るく元気に大磯町を盛り上げたい」と意気込んだ。
船名の「いそかぜ」は、大磯町内の小学5・6年生と中学生から公募したもの。最優秀賞として名付け親となった深澤龍ノ介さん(大磯小学校6年)は、「船がいい風に吹かれる様子を思い浮かべて名付けた。大漁になって、漁師さんもみんなも笑顔になればいいと思う。選ばれてとってもうれしい」と顔をほころばせた。
式典では、高来神社の宮司が御船下しの祭事を実施。磯の風にはためく大漁旗で飾られた船の安全と大漁を祈願した。
さかなの朝市復活
同日、2018年度を最後に中止していた「さかなの朝市」も復活。定置網で獲れた新鮮な魚を求める人々でにぎわった。
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