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新しく小田原市商店街連合会の会長に就任した 古川 孝昭さん (有)魚國商店代表取締役 59歳

公開:2012年6月30日

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商人の魅力で 前へ

 ○…「まちを明るく盛り上げる、楽しいことがしたいね。市内各商店街のマスコットキャラクターを公募してコンテストとか!お客さんに親しみを持ってもらえる商店街をつくっていきたいよ」。少年がワクワクしながら夢を語るように、就任後の事業について語る。景気の悪化や郊外への大型店出店などで力がなくなった商店街を憂える。各商店街の力を合わせてまちを活性化させたいという想いが、会長職に手を挙げさせた。

 ○…家業の鮮魚店は自身で3代目。小学生のころから、年末年始は店頭で正月用品を売っていた。大学での専攻を問うと「何だと思う?」と逆に聞かれた。あれこれ答えるがすべてハズレ、正解は心理学科。失礼ながらとても意外だった。卒業後継いだ家業では、学んだ購買心理学等が、店頭販売に非常に役立った。「面白かったよ。勧めたものを思うように買ってもらえたからね」。いまは4代目の長男が後に控える。心強いですね、と水を向けると「早く引退したいんだよ、若い人間に後を譲らないとね」。やりたいことは山ほどあるのだと、笑うその眼が言っている。

 ○…物事にとらわれない性格で「良い方向に、なるようになる」と、ひたすら前だけを見て走っているような印象も受けた。けれど「(学校の)卒業という節目には、いつも自分を見つめ直し、変えてきた。例えばあがり症とか、恥ずかしがり屋とか」との言葉に真面目な一面を垣間見た。

 ○…目指すのは「観光と結びつく商業」すなわち「観せる商業」。例えば履物屋が草履の鼻緒をすげる作業や、魚屋が魚をおろす作業など、職人技を前に出してみせることで、商人の存在価値を分かってほしいと願う。小田原城天守閣の木造化にも奔走するが、それは本物をつくりたいから。「必要とされるものは栄える。そういうものになっていけるかどうか」。小田原の活性化へ向けた新たな船出に、力強く舵が切られた。
 

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