「魅力ある日本のおみやげコンテスト2013」で表彰された(株)リンクラインの代表取締役 神原 薫さん 市内在住 39歳
だけど、今を生きる
○…表彰式の会場で、観光庁長官から社名を挙げて栄誉をたたえられた。厳しい選考を勝ち抜いての受賞に、喜びもひとしお。社員には商品の品質や納期について厳しい言葉をかけることもある。「それでも一生懸命についてきてくれる彼らがいてこその受賞。感謝したい」と笑顔で語った。障害者の継続的就業を支援するために設立された特例子会社。立ち上げ前、勉強のため訪れた長野の福祉作業所で、自分の仕事に誇りを持って働く障害者の姿を見て意識が変わり、親会社から志願して出向した。
○…銀行員の父の仕事柄、幼少時を海外で過ごした。小学3年から6年までを過ごしたブラジル。身振り手振りの大きな、陽気なラテンの国での生活が人格形成のもとになった。かなりのわんぱくで、これまでに頭だけで10カ所以上も縫ったそう。ブラジル時代には、大の動物好きゆえに現地にいた秋田犬に近寄って頭部を噛まれ、38針縫ったことも。やがてひょうきん者に成長し、中学当時、人気アイドルグループの得意技だったバック転を「女子の注目を浴びたい」一心で習得。あるテーマパークでバック転をしていたら、開催されていたヒーローショーの出演者と間違えられたのか「芸能人ですか?」と聞かれてサインをした、と時効の話をしてくれた。
○…人生のポリシーは「今を生きる」。会社の机に置かれたポップに刻まれる「Remember Yesterday Dream About Tomorrow But LIVE TODAY!(昨日を忘れずに、明日を夢見て、だけど今日を生きる!)」の言葉。心の底にはいつもこの信念がある。今を一生懸命生き抜けば、何も悪いことなんてない。気分転換の方法は自転車での「散歩」。一人になって空っぽになろうとしてみるが、結局「誰か」のことを考える。「会社をなんとかして成功させなきゃ。社員が稼げる仕事に成長させなきゃ。家族を旅行にも連れて行きたいし…」。輝く笑顔で今日を生きる。
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