早雲に向かって神輿走る ういろうに百鬼丸氏の作品
市内本町のういろうの駐車場に5月3日から3日間、高さ4メートルの北条早雲が登場した。これは、国内外で「切り絵ーター」として活躍する百鬼丸(ひゃっきまる)氏によるもの。小田原城ミューゼで4月まで開催された「北条五代展パート2」に出展した切り絵「北条早雲出陣の図」の製作時に、和紙を切るためのおさえとして一緒に切り抜かれた洋紙の作品だ。同展閉幕後に外郎家が百鬼丸氏から譲り受け、北條五代祭りと松原神社例大祭に合わせて展示を行った。
百鬼丸氏は2010年に新人物往来社から発行された山名美和子氏の「ういろう物語」のカバー切り絵も制作しており、小田原での展示会の度に外郎家と親交を深めていた。「作品の前で記念撮影をする姿もあり、喜んでいただけて嬉しかった。箱根駅伝の際や来年も、天候が許せばぜひ展示したい」と、代表取締役の外郎武さんは話している。
松原神社例大祭では、町内神輿や子ども神輿、山車15基が立ち寄った。北条早雲目がけて走り寄る町内神輿の「木遣り」は、観光客や買い物客をわかせた。また、駐車場では飲み物やおつまみが振る舞われ、ういろうの社員による「外郎太鼓」の音色が旧町内へ繰り出す神輿を見送った。