小田原版 掲載号:2013年5月25日号
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障害者のアートワークショップ「ひよこあーとぷろじぇくと」の作品展に携わる 中津川 浩章さん 市内南町在住

「無力」の力を信じて

 ○…「内面で抱えている不自由さが、表現するときにパワーになる。眠っているものを引き出したい」。「ひよこあーとぷろじぇくと」で、ファシリテーター(導く人)を務めて1年になる。「現場でのこういう時間が一番楽しい。刺激を受ける」と、子どもたちを見つめる瞳は温かい。

 ○…本業は画家。自身の展覧会や講演の仕事に加え、専門学校で教鞭を取り、プロのデザイナーの育成にも携わる。一方で正規の美術教育を受けていない人や障害のある人の表現活動をサポート。昨年は埼玉県にある「工房・集」のアートディレクターとして、東京都美術館での展覧会に力を注いだ。「ポスターやチラシのプランニング、作品集の編集もした。なんでも自分でやるのが好き」と朗らかだ。震災後は被災した人たちを対象に、現地でのワークショップを実施。現在もさまざまな活動で全国を飛びまわる生活を楽しんでいる。

 ○…出身は静岡県浜松市。子どもの頃から絵が大好きで、ひとり遊びはチラシの裏のお絵描き。「小学校の頃、テストは5分で終らせてあとの40分はずっと絵を描いていた」と振り返る。高校の時には、美大進学に備え画家の先生のもとでデッサンを習った。「毎日来ていい、月謝もいらない、と言われた。気が合ったんですよ」。結局受験まで通いつめた。美大卒業後は更に「思想や哲学・心理学を学びたい」と、別の大学へ。東京でグラフィックデザイナーなどの仕事をしながら絵を描き続け、30代頃から作品が評価されるように。アーティストとして精力的な活動を続けている。

 ○…「頑張らなきゃいけないことが多すぎる。社会の価値観を変えたいんですよ」と呟く。「できることが求められる社会だけど『できない』からこそ真につながることもある。無力の力が顕在化したのが芸術。それを発信したい」。物腰柔らかな笑顔のなかに、一本通った芯の強さが見えた。
 

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