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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2014.04.19

平成26年度小田原箱根商工会議所小田原青年部の会長に就任した
浅野 達也さん
市内寿町在住 45歳

「面白く」が行動の原点

 ○…新会長の就任にあたり、幕末の志士・高杉晋作の辞世の句『おもしろき こともなき世を おもしろく』をスローガンに掲げた。「先の見えない世の中で、自分なりに未来を切り開いた」高杉の行動力に20代の頃から共感。長男に「晋作」と名付けるほど魅かれた。「メンバーにもそれぞれの感覚や解釈で意味づけしてもらえれば」と”面白がり方”に期待を寄せる。

 ○…寿町の生まれ。男3人兄弟で「上にも下にもひがんでいた」という次男坊。少年時代は、兄弟と比較されることに反発していた。それでも兄が継いだ家業のリサイクル業を、一緒に支えることになる。仕事の苦労を子どもに見せなかった父に「憧れ」を感じていたことも背中を押した。物静かで昔気質の父。「どんな分野でもいいから親分になれ」。普段無口な父から言われた言葉は、今でも胸に残る。自分も背中で、と思うが「ついついうるさく口出ししてしまう」と子煩悩な父親の顔を覗かせた。

 ○…青年部入会は26歳の時。異業種の先輩後輩とつながる環境が楽しかった。2001年に小田原で開かれた青年部の全国大会を知る、数少ない現役メンバーの一人でもある。当時の盛り上がりを知る最後の世代としての自覚と責任を持って舵を取る。「青年部でないとできないことで、まちに認められ、頼られる団体になる。そうするとまちに新しい魅力が出て、また新しいことができる、という良いサイクルが生まれる」。これこそ青年部が培ってきた役割であると、自らに言い聞かせるように語った。来年4月には箱根青年部との合併を控えており、通常2年の任期が今年は1年。短期決戦だ。

 ○…冒頭の辞世の句は、高杉を看病していた歌人が『住みなすものは 心なりけり』と、下の句を続けたという説が有名。意味は”面白くするも、しないも心(自分)次第”。青年部活動も同じだよ。果たして思いは伝わるか。

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