相洋高校陸上部が全国高等学校総合体育大会(和歌山県・7月29日〜8月2日)で、6種目で入賞を果たした。
女子200mで2位(24秒60)に入った杉山菫さん(3年)=人物風土記で紹介。5月に負った怪我の痛みも癒え、万全の状態でスタートラインに立った。「いつもスタートで失敗するから緊張しました」と話すが、最高の舞台で快心の走りを見せた。
女子400mでは7月の世界ユース陸上(コロンビア)から帰国したばかりの青木りんさん(2年)が3位に。今大会を制した石塚晴子さん(東大阪大敬愛)の走りを事前に動画で何度も確認するなど研究を重ね、決勝に挑んだ。惜しくも3位となったが、青木さんは「悔しさは残るが(世界ユースを経験して)こんなに緊張しないで走れたのは初めてだった」とその表情は晴れやかだった。
「リレーの相洋」健在
4×400mリレーは、女子(西村緋菜乃さん、大石沙南さん、佐藤未歩さん、青木さん)が2位、男子(眞壁正平君、飯嶋駿君、八坂尚君、中机陽彦君)が3位に入った。女子は決勝前に銭谷満顧問から「勝てるのはお前たちしかいない」と喝が入り「プレッシャーを楽しもう」と決意し、攻めの走りで銀メダルを掴んだ。「最高のメンバーで楽しく、自分たちの走りを貫けた」と西村さんが話す通り、昨年より約2秒速いタイムでの準優勝となった。
一方、男子は準決勝でアンカーの中机君が他の走者と接触し転倒。戦況を見守った主将の眞壁君は「さすがにまずいと思った」と肝を冷やしたが怒涛の追い上げで、同着2位に食い込んだ。決勝前には控え部員を含めた全員で円陣を組み、気合いを入れ直すと同高の過去最高タイムを0・03秒上回る3分10秒87でゴールイン。眞壁君は「一人ひとりがきちんと役割を果たせた」と前を向いた。
このほか男子800mで小川智也君(3年)が4位、400mで中机君(2年)が6位に入賞した。