小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会
公開日:2015.12.05
詐欺被害、死亡事故撲滅へ
年末年始は取締り強化
小田原警察署(西方昭典署長)は「交番の日」の11月27日、小田原駅西口で振り込め詐欺や事故防止を啓発するチラシ配布を行った。
この日はJR東海の小田原駅に務める近藤悠加さんと木村亜沙美さんが「一日女性警察官」となり、同署員と警察官OB会(警親会)と一緒に、新幹線を利用する人たちにチラシとマスクなどを配った。
9月に赴任してきた西方署長はJR東海に依頼した件について「地元の企業との交流を兼ねた」と話す。7月に発生した新幹線車両内で発生した事故での協力も縁になっている。
また高橋泰弘駅長によると、新幹線の乗降口は振り込め詐欺の受け渡し場所に利用されるケースもあり、事件を未然に防ぎ、表彰を受けたこともあるという。現在も空いている時間に啓発の放送を流すなど、協力を続けている。
小田原署管内では振り込め詐欺が増えており、11月25日時点で23件・7360万円に上っている。
死亡事故県内ワースト
同署管内では死亡事故が増加している。今年1月から11月末までの交通事故死亡者数は9人で、青葉警察署管内と並び県内ワーストとなった(高速隊の12人を除く)。小田原警察署管内が県内ワーストを記録するのは2009年以来。
今年は6月29日に箱根町で死亡事故が発生するまで0件だったが7月にも3件の死亡事故が発生。パトカーでの巡回や自転車、通行人への声かけ運動などの対策を強化したが効を奏さなかった。死亡事故増加の原因を交通総務課は「高齢者が絡む事故の増加」と「交通ルールの無視や悪化」と分析する。
交通死亡事故撲滅へ
同署では12月11日から20日の年末交通事故防止運動に合わせ、事故多発エリアや交差点など昼夜問わず警察官を動員し警戒にあたるほか、パトカーでの巡回も増やし死亡事故撲滅に務める。
また、1月3日(日)まで実施している年末年始特別警戒で取締りを強化し、飲酒運転撲滅も図る構えだ。
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