3月20日に初開催される「セカンド成人式in小田原」の実行委員長を務める 笠立 富士夫さん 市内飯泉在住 40歳
喜ぶ顔がパワーの源
○…友人たちの間で話題になった、40歳で2度目の成人式。交友関係が広く気の置けない仲間たちと集まるのは好き、だが「面白いのかな。需要もあるのか」。悩みながらも、単なる再会や会食の場で終わらせず、「人と人との結びつきから生まれるパワーがきっとある。情報交換や地域活性。これから新たな文化になれば」と、強い意志で実現に向かう。
○…幼少時の自分を「果てしなく活発だった」と笑って振り返る。社会に出るのは人より早かった。ガッツと気合いで働いていた自分の周りを見渡せば、生き方の先輩がたくさんいた。「高校に行っているやつより楽しめ。仕事も遊びもがんばるんだ」。15の時にかけられた言葉が支えとなっている。19歳で板金会社を興し、現在は飲食や教育、イベント部門を有する不動産会社の代表取締役だ。たった一人で始めた自分がここまで来られたのは、「出逢った人たちのおかげ」と感謝の心を忘れない。
○…22歳で出会った妻との間に、4人の子宝に恵まれた。自身が起業した会社の専務を務める妻は、ビジネスのパートナーでもあり「できた嫁」。会話も多いが「夫婦げんかもしばしば」と笑いながらも、二人で一生懸命働いている分、ゆくゆくは好きなことをしてほしい、と穏やかな表情を覗かせた。
○…思い立ったが吉日、を地でゆく行動派。また人の喜ぶ顔を見るためなら、一切の労を惜しまないエンターテイナーでもある。大雪が降ったある日、仕事を切り上げ、社員たちに何も告げずスノーボードに連れ出したことも。そのために周囲に内緒で大型免許を取得した。自分のために使う時間と言えば、たまに西湘バイパスのPAから「ぽけーっと海を眺めるくらい」。
○…初開催ゆえに、ぶつかる壁は多々あるが、セカンド成人式はこれが始まり。多くの笑顔と新たな物語が、何よりのご褒美となるだろう。
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