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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2016.05.21

女子ビーチバレーボールU-19日本代表に選出された
山田 紗也香さん
市内鴨宮在住 16歳

世界の舞台「楽しみたい」

 ○…弱冠16歳ながら19歳以下のビーチバレーボール日本代表に初めて選出された。5月20日から23日までラオスで開催される「第1回アジアU―19ビーチバレーボール選手権大会」に出場する。身長は169cmと選手の中では小柄だが、粘り強いレシーブと力強いスパイクを武器に、世界に挑む。

 ○…春高バレーで準優勝を経験した父をはじめ、バレー一家の長女として生まれた。「赤ちゃんの頃の写真ではいつもバレーボールを持っていた」と笑う。小学6年生の時に地元クラブチームで全国大会に出場し、酒匂中学2年生のときは県大会で優勝した。ビーチバレーに転向したのは、中学3年生の時。父親の知り合いに誘われ、やってみると、その魅力に気づいた。「ビーチバレーの試合人数は1チーム2人。バレーと比べて1人あたりの責任が大きくなるし、考えることも多いけれど、それが楽しい」。練習場所が近い高浜高校に進学。湘南ベルマーレのユース選手として、平塚海岸のコートで日々汗を流している。

 ○…高校でのあだ名は「さやか」や「もんち」。明るく温厚な性格で、周囲の人々から慕われている。アイドルグループ「ジャニーズWEST」の大ファンでライブにも足を運ぶほど。「授業中は、練習に疲れて眠気に襲われてしまう」と苦笑いするが、イラストを描いて疑問点を分かりやすくノートにまとめるなど、勉強でも工夫しているという。学校が終わると、同じチーム所属の同級生と練習に向かう。

 ○…アジア選手権では「まずは自分が楽しみたい」。自分の見どころを「小さいけれども、全力でボールを拾う姿を見てほしい」とアピールする。ビーチバレーは東京オリンピックの正式種目。「大舞台で活躍する選手を見るとすごくキラキラしている。自分も立ってみたい」と夢を語る。湘南の砂浜から世界の舞台へと大きな一歩を踏み出す。

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