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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2016.07.23

新しくJR東海の小田原駅長に就任した
佐藤 勉さん
市内栄町在住 56歳

おもてなしも楽しく

 ○…7月1日付で、三河安城駅長から小田原に。生まれ育った名古屋と同じ城下町の雰囲気に「いい街だなぁ」。会話の中にかすかに滲む方言が心地よい。新しい「地元」を知るために、毎朝6時に起きて、ウォーキングに出かけるのが日課だ。引っ越しに付き添った奥さんも「次に住むならここだね、と言っていました」と嬉しそうに笑った。

 ○…前任地はトヨタのお膝元。外国人のビジネス利用が多く「一番がタイ、次がベトナム」。困ったのがホームでの放送が理解できず、注意に従ってもらえないこと。そこで市内のタイやベトナム料理店で店員さんに『危険ですので黄色い線の内側まで下がってください』と言ってもらい録音、「皆、下がってくれました」と満面の笑み。「どんな仕事も大変。でも考え方で楽しくできるでしょ」。おもてなしも仕事も楽しく、前向きに。それでこそ新しいサービスが思いつく。そんな姿勢が、小田原駅でも浸透するはずだ。

 ○…兄の影響で3才から始めた野球。高校時代は強豪ひしめく愛知県内で奮闘、野球で東京の大学の合格も勝ち取った。しかし春からの新生活を前に、肩の靭帯を切断、合格は取り消しに。途方に暮れていた時に、国鉄勤務の叔父が手を差し伸べてくれた。大阪の運転所で新幹線の修繕を担当していた時、先輩から「新幹線の運転士を目指してみないか」と勧められた。当時、年間1300人が受験して4人しか合格できない狭き門に、挑戦。見事一発合格を果たす。弱冠22歳で新幹線の運転台に立った。「ターニングポイントでしたね」と控えめに笑った。

 ○…ゴルフとの出会いもターニングポイントの一つだという。自分との闘いであり、マナーを大切にする紳士のスポーツのため、「精神面が鍛えられる」と、家族や仲間にも推奨している。以前は月に1、2度コースに出ていたが、ここしばらくご無沙汰。小田原のコースデビューが待たれる。

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