森美術館に小田原の匠の技 「名工舎」が展示製作に協力

文化

掲載号:2018年4月28日号

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森美術館で組み立てた模型の前で。高木さん(前列左)と芹澤さん(同右) =4月13日撮影
森美術館で組み立てた模型の前で。高木さん(前列左)と芹澤さん(同右) =4月13日撮影

 六本木ヒルズ(東京都港区)にある森美術館の展覧会「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」(会期4月25日〜9月17日(月))に、小田原の大工職人らが手掛けた作品が展示されている。

 展覧会は六本木ヒルズ・森美術館15周年の記念企画。世界から注目される日本の建築をテーマに「可能性としての木造」「超越する美学」など9セクションに分け、古代から現代につながる日本の建築に通底する「遺伝子」を考察し、その本質に迫るという内容だ。

 注目の展示物のひとつが、建築家・丹下健三(1913―2005)の《自邸》(現存せず)を3分の1スケールで再現した木造模型。桂離宮などの古建築を再解釈して設計され、近代建築の名作と呼ばれる。AR技術(拡張現実)を組み合わせ、当時の暮らしの様子を再現する仕組みもある。

 その模型を手掛けたのが、小田原の木や匠に関わる職人たちが参加し、伝統工法に通じた職人の育成や技術の継承を目的に活動している「おだわら名工舎」だ。

 きっかけは昨年の夏前。森美術館から《自邸》の模型製作を依頼されたのは、東海大学工学部建築学科助教・野口直人さん(一級建築士)。設計図を作成しながらそこに込めた思いを形にできる大工職人を探していた時、小田原のまちづくりのNPOに参加している同学科教授・杉本洋文さんが名工舎を紹介した。

 模型は幅約6m×約3mで、材料はほぼすべて辻村農園・山林から切り出した杉材だ。名工舎の理事長で宮大工の芹澤毅さんは、自社工房で3カ月ほどかけ屋根や壁、畳に隠れてしまう床の作りまで精巧に再現した。「ただの模型ではなく日本建築に受け継がれてきた文化や生業を表現したい」。柱には芯持ち材を使い、木材を釘無しでつなぐ継手の技術も用いた。

 名工舎の高木大輔さんは「森があり歴史を背景とした匠の技術があって、小田原の皆さんの力が集まってできたこと。小田原の木や技術が広く知られるきっかけになれば」と期待を寄せた。

 「建築の日本展」/午前10時〜午後10時(火曜日のみ5時)、入館料一般1800円(前売り1500円)ほか。

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