▽豊洲市場の観光拠点「千客万来施設」をめぐり、事業予定者の万葉倶楽部(本社・小田原市)と東京都との間で交渉が難航する中、一つの動きがあった。都から事業実施の可否を求められた同社は5月28日に回答書を手渡し、その中で初めて、すでに投じた事業費の補償を前提に協定解約を検討する可能性を示した。完成すれば国内外から多くの観光客が訪れる注目の施設だけに、万が一解約となった場合は小田原市民の一人として残念だ。
▽市内栄町に本社を置き、温浴施設「万葉の湯」やホテルを全国に展開する万葉倶楽部。同社は公募により2016年3月、都の千客万来施設事業の事業予定者に決定した。当初の計画では今年8月にオープンする予定だったが、土壌汚染問題などにより豊洲市場の移転が延期された。さらに昨年6月20日、小池百合子都知事が「築地は守る、豊洲を活かす」と発言。「築地は食のテーマパークに、豊洲は総合物流拠点に」と突如、事業の方針転換が示された。同社は「事業の大前提が唐突に変更された」として現在、施設建設の準備を停止している。再三に渡り、小池知事が表明した築地再開発の方針撤回と計画の具体的内容の明示を求めてきたが、都からは納得いく説明は得られていない。
▽5月21日、都は同社に対し事業実施の意思についての回答を1週間の期限付きで迫った。「明確な回答をいただけない場合、事業実施の意思がなく、これを放棄するものと判断せざるを得ない」という内容のものだった。これに対し、同社は最後通牒ともとれる一方的な要求に遺憾の意を示している。小池知事は都幹部に対し、協議の打ち切りも含め結論を早急に出すよう指示をしているとされ、これまでの同社との協議を放り出し、早急にリスタートを切りたいようにも感じられる。
▽同社幹部は「まだ諦めていないが、悔しい」と話す。都の担当職員は「誠意をもって協議を積極的に行ってきた」としているが、同社は事業の再精査に必要な材料が示されていないため、実施する意思があっても可否が判断できない状況だという。築地の施設が千客万来施設と競合するようなものか、民間企業として事業の可否を判断する上でできる限り説明を求めるのは当然のこと。それにもかかわらず、事前に相談なく方針を転換し、その後も採算性に大きくかかわることを示さないまま回答を求める小池知事の姿勢は「誠意」とはかけ離れていると言わざるを得ない。残り時間は限られているかもしれないが、両者の誠意を尽くした話し合いが前向きに進むことを期待している。【※5月29日起稿】
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