2021年秋に開館を予定する小田原「市民ホール」の大ホールの緞帳(どんちょう)デザインが、小田原市城山在住の日本画家・芳澤一夫さん(65)の作品に決定した。
小田原市では市民ホール開館に先駆け、大ホールの緞帳デザイン原画を6月10日から7月31日にかけて、小田原市内在住、在勤、在学者などを対象に募集した。
応募総数22作品が集まり、市民ホール設計者らが中心となり、市民ホール基本構想時の基本理念である「多様で豊かな市民の芸術文化創造活動からわきあがるクリエイティブな力と熱意が市民ホールからまちへとあふれ未来に開かれた文化都市を創造する」を意識しているか、「小田原らしさを感じられるか」などを基準に審査した。
芳澤さんは、これまでにも小田原駅内のステンドグラス原画制作や白秋の道タイル原画制作なども手掛けている日本画家。今回の作品は、小田原の明るい未来、四季・自然を表し、海・山・川・空・風など表現。無数の丸円は、街の中で様々な生活、活動をする市民、また、海外から来日する各国の人々をイメージしたという。
「特定の演目を意識させない抽象的なデザイン」「正面からだけでなく、どの方向からも見られることを意識している」「原画の忠実な再現よりも、織の特性を活かせる」ことなどの点が評価され、最優秀作品に選ばれ、原画の採用が決定した。
9月11日に最優秀賞の授与式が市役所で開かれ、芳澤さんに賞状が贈られる。また緞帳は、デザイン原画を図柄とした公募型プロポーザルで製作会社を選定し、2021年3月に完成する予定だという。
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