戻る

小田原・箱根・湯河原・真鶴 スポーツ人物風土記

公開日:2019.09.28

ドーハ2019世界陸上競技選手権大会混合4×400mリレー日本代表に選出された
高島 咲季さん
相洋高校3年 17歳

陸上に恋し 咲き誇る



 ○…今春のアジアユースを皮切りに自己ベストの更新、日本選手権2位、高校総体連覇…陸上400m界で快進撃を続ける女子高生がついに世界最高峰の舞台に立つ。混合リレーの日本代表に高校生で唯一選出され「気持ちがギュッと引き締まった。出場するからには代表の名に恥じない走りを」と気合十分だ。八重歯がのぞく、大輪の花のような眩しい笑顔がトレードマーク。チーム最年少とあって「お姉さんたちにくっついてます」とおどける表情は愛らしいが、トラックに立つと途端にトップアスリートの顔になる。号砲は日本時間で29日午前2時。ドーハで粘り強い走りを披露し、咲季スマイルを見せることができるか、注目が集まる。



 ○…一つ上の姉・菜都美さん(現中央大1年)の背中を追って陸上を始め、相洋高校へ進学。全国屈指の選手を育て続ける銭谷満顧問と出会った。高2で総体を制し一見順風満帆にみえるが、実は直後、スランプに陥ったという。「お前、それじゃ県でも負けるだろうね」。気持ちの入らない走りを見抜かれ「このままじゃだめだ」。フォームを見直し、主将として自覚も芽生えた冬を越え、心身共さらに一回り大きくなった。恩師の言葉と自己と向き合った時間があっての「今」。信頼を築きながら歩んだ軌跡を振り返り「尊敬する先生を信じて練習できる。私の中でとても大きな存在です」。



 ○…日本陸上界期待の星。否応なしに来夏を含めた今後が気になるが「ずっと先はわからない。まずは大学1年目を大切にしたい」。一戦一戦に集中することで道は拓けていくのだろう。陸上第一を宣言した上で「大学に入ったら髪を伸ばして、スカートをはきたい」とお茶目に笑った。陸上に恋し、花咲く季節はこれからも続く。

 

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記の新着記事

小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS