小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会
公開日:2022.01.08
首都圏に観光PRを強化
箱根町 勝俣浩行町長
――町長としての1年目を振り返り、いかがでしたか。
「箱根町は観光のまちですので、新型コロナの影響によって大きなダメージを受けました。観光産業を存続させていくために、事業者の経済活動と町民の生活を守ることを積極的に実施してまいりました。具体的には経営継続や雇用維持のための事業者への支援補助金の給付、宿泊割引クーポンの発行、全町民への商品券の配布などです。経済支援の方は大胆に、町民の生活に対してはきめ細かく実施できたと思います。これからも状況を見て、スピード感を持って対応したいと思います」
――ワクチン接種、感染防止対策の取り組みについて教えてください。
「ワクチン接種につきましては、町民のご理解とご協力により速やかに、確実に実施できたことを感謝しています。旅館組合をはじめとする職域接種も円滑に進めることができました。幼稚園、保育園には抗菌塗装をし、感染を防ぐことができました。学校を始め、旅館、ホテルでも皆さまの努力により、クラスターは一切発生することがありませんでした」
給食費を無償化お試し居住が好調
――公約に掲げられていた子育て支援の充実についてはいかがですか。
「若者の定住を促進する上でも、安心して働き続けられる子育て環境の充実が第一です。そこでまず、小中学校の給食費の一律無償化を昨年4月から実施しました。夜間保育や延長保育は現在研究を重ねており、人的資源を確保することが難しい状況ではありますが必ず実現したいです。仙石原で実施しているお試し居住の応募は好調で、移住者を含めた新しいコミュニティも広がってきています。今後、お試し居住先も増やしていけたらと考えています」
――2022年はどのような年にしていきたいですか。
「新型コロナが収束し、希望を持って生活できる年にしたいです。すぐにはインバウンドは戻ってこないと考えていますが、コロナ下で団体から個人へと旅行形態の変化が前倒しで進み、マイクロツーリズムが主流となりました。メディアや鉄道会社と連携しながらPRに努め、首都圏からの誘客に力を入れていきます。また、観光客のマイカー利用が増え、渋滞を引き起こしています。町民の足を守るためにも、SDGsの観点からも、公共交通機関の利用促進について今後も国に働きかけていきます」
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