神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

小田原市在鈴木陽麿さん 両面に顔 レア土器発見 論文発表、市内で展示も

文化

公開:2022年11月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
「両面顔面把手」を紹介する鈴木さん
「両面顔面把手」を紹介する鈴木さん

 小田原市在住の鈴木陽麿さん(平塚中等教育学校2年)が市内の久野一本松遺跡で全国的にも珍しい土器片「両面顔面把手(りょうめんがんめんとって)」を採集し、『神奈川考古』に論文を発表した。土器は、小田原市郷土文化館で開催中の「最新出土品展2022」で展示されている。

 鈴木さんは、小学2年の時に担任の教師から土器を拾える場所を教えてもらったことをきっかけに、縄文土器に興味を持ち、市内や近隣の遺跡で土器を採集するようになった。1万年以上前の縄文時代早期の土器を市内で発見し、5年生の時に市の学芸員・土屋健作さんと共著で論文を発表するなど、考古学界で注目を集めた。

 今回採集した「両面顔面把手」は、遺跡巡りを続けている中で3年前に久野一本松遺跡で発見した。「両面に顔がはっきりわかり、これまで見つけた土器片と違う」と土屋さんに報告。両面顔面把手について書かれた論文などを全国から集め、土屋さんと共に調査を進めてきたという。「縄文時代中期前半の深鉢形土器の口縁部に付けられた、顔面表現の初源期の様相を考える上での貴重な資料」(土屋さん)とわかり、今年5月には研究成果をまとめ、土屋さんと共著で『神奈川考古第58号』で発表した。

 現物を一般に公開するのは今回が初。鈴木さんは「土器の表情をぜひ見てほしい」と話している。出土展は12月11日(日)まで開催する予定。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のトップニュース最新6

完成100年 節目に銘板

山王川改修工事

完成100年 節目に銘板

市民の寄付で設置

7月12日

刺網漁の担い手育成へ

小田原市

刺網漁の担い手育成へ

8月から「漁業塾」

7月12日

猛暑続き熱中症搬送急増

猛暑続き熱中症搬送急増

小田原市消防管轄で47件

7月5日

生物多様性保全で協定

真鶴町

生物多様性保全で協定

4者連携で取り組み推進

7月5日

移動販売で買い物支援

かまぼこ通り活性化協議会

移動販売で買い物支援

地域の高齢者向けに企画

6月28日

3年連続で過去最高

小田原市2024年観光統計

3年連続で過去最高

観光客数、消費額ともに増

6月28日

体感ハウス

1年中快適な家を体験してみませんか

https://www.aoki-kensetu.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年7月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook