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公開日:2023.03.18

小田原市学校給食
市内産食材を積極活用
初回はイシダイで「鯛めし」

  • イシダイに触れる早川小の児童(上)、嬉しそうに給食で味わった

 小田原市が2024年度までに学校給食で市内産食材の使用率25・0%以上を目指す「市内産活用倍増作戦」を開始した。キックオフイベントとして3月10日から17日に、学校内に調理場のある小学校20校でイシダイの鯛めしが提供された。

 この事業は子どもたちが給食を通して地元の水産物や農作物を知り、味わうことで食育の推進を図る目的で計画された。地場産物の利用拡大や地場産業の振興、育成につなげる狙いもある。

 市教育委員会学校安全課によると、小田原市内の学校給食で青果や肉・魚類、豆腐など食材の市内産使用率は現状14・3%(重量比)。市は今回の事業で、約10ポイント増の25・0%以上を目標として定めた。

 県補助金を活用して行われた今回の食材は、高級魚の「イシダイ」。同課は「最も味の良くなる冬にまとまって定置網で漁獲される全国的に珍しい状況にも関わらず、認知度が低いのが現状。小田原の地域資源を知ってもらうために選んだ」と話す。

 14日には市水産海浜課の職員とイシダイの定置網漁を行う込山豊志さんが早川小学校を訪問。5年生を対象に、小田原で獲れたイシダイを見せながら魚の特徴を説明し、児童の質問に答えた。また漁獲や調理場で調理される様子をまとめた動画も上映され、給食に出されるまでのバックヤードも紹介した。

 父親が漁師という瀬戸駈君は「ほっぺたが落ちるくらい美味しかった。クラスのみんなも小田原の魚を食べてくれてよかった」と笑顔を見せた。

 市は今後、関係団体などと連携し地場産食材を計画的に学校給食で提供する。カブやタマネギ、マアジ、サバなどを使用するほか、例年実施している小田原献立、かまぼこ給食でも活用予定。

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