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小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化

公開日:2023.12.23

井上有一の魅力を一冊に
高橋台一さんが出版

  • 著書を紹介する高橋さん

 和菓子菜の花の会長でギャラリー「うつわ菜の花(小田原市南町1の3の12)」の店主を務める高橋台一さん(76)がこのほど、自身3作目の本で戦後を代表する書家の一人、井上有一(1916〜85年)を紹介した『おれのゆういち』を出版した。

 高橋さんは美術や骨董などの造詣が深く、作品を収集。1998年にうつわ菜の花、2011年に箱根菜の花展示室を立ち上げている。

 井上有一は、寒川町の小学校校長などを歴任し、教師を続けながら書を制作。現代美術の先進的な表現として、京都国立近代美術館や金沢21世紀美術館で展示されるなど、国際的に高い評価を受けている。

 有一の作品との出会いは37年前。俳人・永田耕衣を訪ねた際に、『花』の一字書きを目にした。「このときは言い表せない大きな衝撃を受けた」と振り返る。作品にほれ込み約40点を集め、自身のギャラリーで展示会も実施、3年ほど前に本として形に残そうと、準備を進めてきた。

 今回は展示会の様子をはじめ、曽我梅林などで撮影した写真や陶芸家・内田鋼一氏と高橋さんが有一について語った対談などを収録。高橋さんは「ぜひ井上有一を知るきっかけにしていただければ」と話す。一冊3300円で、うつわ菜の花やハルネ小田原の菜の花暮らしの道具店で販売。(問)うつわ菜の花【電話】0465・24・7020

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