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公開日:2025.07.05

猛暑続き熱中症搬送急増
小田原市消防管轄で47件

 6月半ばから30度を超える真夏日が続き、小田原市などで熱中症による搬送者が急増している。7月以降も厳しい暑さが続くとみられ、各市町を管轄する消防本部では注意を呼び掛けている。

 小田原市消防本部によると、6月5日に今シーズン初となる熱中症者の搬送があった。管轄する小田原市と南足柄市、足柄上郡5町では、30日までの搬送件数が前年同期比の24件から47件と約2倍に増えた。小田原市内の搬送件数は28件だった。

重中等症22件、死亡例も

 小田原市内の最高気温が35・3度に達して猛暑日となった6月17日には、管轄内で7件を搬送。翌18日には熱中症により90代の女性が自宅で死亡している。6月中の搬送件数は、年齢別では65歳以上が最多で26件、入院を必要とする重・中等症は22件だった。

 同本部によると、前年は1件だった18歳以上65歳未満の成人区分の搬送件数が14件と大幅に増加しているのが特徴で、「仕事を含む作業中や作業後の発症が多く見受けられる」という。

 箱根町消防本部管轄では、熱中症の疑いによる搬送が2件、湯河原町・真鶴町などを管轄する湯河原消防本部では4件発生。計6件中5件が65歳以上の高齢者だった。

 箱根町消防の管轄では過去4年間で熱中症による重症者は発生していないというが「年間の発生件数は増加傾向にある」と話す。湯河原町消防も「例年と比較して6月中の平均気温が2度上昇しており、昨年と比較して件数の増加がみられる」と警戒する。

厳しい暑さ、対策は

 気象庁の予報では、今夏も全国的に平年を上回る気温が続くと予測されている。小田原市消防では「暑さをさけ、こまめに水分補給やバランスのよい食事を心がけてもらいたい」と対策を呼び掛けている。

 熱中症は屋内外や昼夜を問わず発症する危険性がある。エアコンの適切な利用や気温・湿度が高い環境下での激しい運動を控えるなどの対策が求められる。

 水分補給に関しては、スポーツドリンクなどをシャーベット状に凍らせた「アイススラリー」を摂取することで、消化器官を効率的に冷却することができるとされる。

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