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公開日:2025.08.23

オーシャンドッグス
チーム一丸で夏制す
中学生ソフト全国優勝

  • 金メダルを胸にかけ記念撮影する選手ら(チーム提供)

 小田原を拠点に活動するソフトボールチーム「神奈川オーシャンドッグス」が、日本一を決める全日本中学生男子大会(8月2日〜4日・福岡県)で初優勝を果たした。創部7年目でつかんだ夏の全国制覇に、選手やチーム関係者らは喜びを噛みしめている。

 25回目となる今大会には、全国から26チームが参加。オーシャンドッグスは、今年春の都道府県対抗全日本中学生男子大会に厚木クラブJrとの混合チームで出場して優勝を飾っており、春夏連続の日本一を懸けた大会となった。

 愛知県代表との初戦では、エースの後藤健志さん(城北中3年)が熱中症にかかるアクシデントで降板。マウンドを任された鈴木翔太さん(酒匂中3年)は粘りの投球に加えてホームランを放つなど投打で活躍し、4対3で接戦をものにした。

 息をのむ投手戦となった大阪府代表との3回戦、1対1で迎えた7回表のタイブレークから鈴木さんのツーランホームランを含む3得点で勝ち越し。裏の攻撃を後藤さんが三者三振に仕留めて勝ち進んだ。

 決勝は、春の都道府県対抗大会で優勝を争った鹿児島県代表の選手が多く所属する山口水産ジュニアと対戦。中学生ナンバーワンの呼び声が高い相手投手を打ち崩し、5点を奪取。2回戦以降尻上がりに調子を上げた後藤さんが最少失点に抑えて頂点に立った。

躍動の3年生、有終飾る

 3年生は今大会で引退となるため、並々ならぬ思いで臨んだ大舞台だった。

 全試合で先発した後藤さんは「自分が投げれば打たれない自信があった。決勝の6・7回は最高の投球ができた」と振り返る。2本のホームランを放った鈴木さんも「得意のバッティングで貢献できてうれしい」と笑顔を見せた。

 オーシャンドッグスは、中学校に男子ソフトボール部がない小田原・足柄地域で選手の受け皿を作ろうと2018年に創部。夏の全国はベスト8止まりで、昨年は優勝候補と目されながらも初戦敗退と苦杯をなめた。実戦感覚を磨くため、年間70回以上の対外試合を組んで練習を重ねてきたという。

 大野晃司監督は「選手とスタッフのコミュニケーションを大切にしてきた。中学時代は高校に向けた自立の準備期間。技術だけでなく、人間的な成長にもつながったと思う」と選手をたたえる。チームの吉田智久代表は「保護者の皆さんの支えがあったからこそ、練習や本番に専念できた」と感謝し、「西高東低」ともいわれるソフトボールの勢力図を覆す快挙を「選手やスタッフ、関係者一丸の勝利」と振り返った。

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