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公開日:2025.10.11

小田原市久野などの山林
一体で「自然共生サイト」に
環境省認定、小田原含め5区域

  • 新たに認定を受けた「小田原フォレストベース」のHP

 小田原市久野と荻窪にまたがる辻村農園・山林と、エリア周辺施設からなる小田原フォレストベースが9月16日、国の「自然共生サイト」に認定された。今回は既に認定を受けていた辻村農園・山林に周辺エリアを加えたかたちで市が新たに申請したものだ。

 自然共生サイトは、企業や個人など民間の取り組みによって生物の多様性が守られている区域。2023年度から環境省が認定を行っている。

 辻村農園・山林(約77万平方メートル)は市の自然環境調査などを活用し、初年度に市内初の認定を受けている。その後、自然共生サイトが「地域生物多様性増進法」として法制化。行政が複数の事業体などを取りまとめた申請が可能となり、小田原市は同エリアの一体的な魅力発信を目指し、今年5月に区域を拡大して申請を行っていた。

 今回は法制化して初の認定として、同省は全国201カ所を自然共生サイトに指定。行政が代表者となって連携計画を作成し、認定に至ったのは小田原市のほか、千葉県野田市と香川県三豊市、佐賀県唐津市と鹿島市の5区域だった。

市内外から支援も

 小田原フォレストベースは、エリア内にある「こどもの森わんぱくらんど」「リキャンプ小田原」「市いこいの森」「辻村植物公園」「フォレストアドベンチャー」「フォレストバイク」の総称。約37万平方メートルのエリアを外遊びのベースキャンプと位置づけ、多世代に向けたアウトドア施設群として公民の枠組みを超えて連携を図っている。

 認定を受けた自然共生サイトは今後、国際データベースに登録される見通し。国は活動実施者と企業などによる支援者をマッチングさせる施策に取り組んでいく。

 市でも人や物、技術といった支援の獲得に向けた魅力発信を行っていく。担当者は「自然環境を維持している関係者の取り組みが認められたことはうれしい。環境価値が見える化されたことで、市内外へのPRにつながれば」と期待を寄せている。

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