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公開日:2025.10.25

「運動処方」で健康増進へ
市と医師会、大学が連携

  • 左から渡邊会長、加藤市長、安武学長

 小田原市と小田原医師会、常葉大学が10月9日、「健康増進環境の質向上に向けた医療・地域連携モデル共創事業に関する連携協定」を締結した。3者の知見や強みを生かし、運動を薬のように処方する「運動処方」の仕組みを地域に広げ、健康づくり推進を図る。

 「運動処方」は、健康スポーツ医が一人ひとりの体力や健康状態に応じて適切な運動の内容を「処方箋」として提示、その内容に基づき、健康運動指導士がプログラムを作成して運動を実践して健康寿命延伸を図る仕組み。主に生活習慣病やメタボリックシンドロームに該当する人、その予備群などの予防や改善が期待されるという。

 県西地域には現在、厚生労働大臣が認定する健康増進施設はない。3者は協定に基づき、モデル事業を経て健康スポーツ医の拡大や健康運動指導士の育成を進めるほか、民間施設が導入しやすい体制づくりを進めたい考えだ。

 締結式で加藤憲一市長は「地域の健康づくりに新たな選択肢が生まれる。3者一丸となり、市内全域で環境充実を図りたい」とコメント。また渡邊清治医師会長は、2023年度から同大学と連携して運動処方プログラムを検討してきたことに触れ「今回の協定が大きな一歩となり、住民の健康づくり、健康寿命の延伸に大きな効果をもたらすことを願っている」と期待を寄せた。安武伸朗学長は「健康増進のパイロットモデルになるのでは。共創してより良い形につながれば」と話した。

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