南足柄市長に初当選した 加藤 修平さん 南足柄市在住 61歳
”チーム南足柄”を目指して
○…当選の知らせを選挙事務所で聞かされた瞬間、目標へ向かって共に歩み、支えてきてくれた支援者に喜びを味わってもらえた安堵の気持ちと共に、自身がこれから背負う責任の重さを改めて感じたという。「市職員時代、市長という仕事を近くで見てきただけにその激務もわかっているので、大変だという想いがすぐ浮かんだ」と襟を正す。「市民サービス、行政サービスのすべての物差しは市民の立場に立って考えること」と言いきる。自治会長や地域ボランティアなどを通して自ら聴いてきた市民の声、想いを市政に反映させたいと考える。「もう一度原点に立ち返り、市民感覚で職員とともに明るいあいさつの飛び交う市役所を創っていきたい」。
○…就任早々、関係各所への挨拶回りも終わらないうちに、南足柄産の茶葉から放射性セシウムが検出されるという大きな試練に見舞われた。すぐに担当の部課長に指示を出し、JAかながわ西湘、議会と連携を取り対応に当たった。「市民に安心感を与える行政の役割として、できるだけ情報収集をし、小さなことでも事実に基づいた情報を市民に伝えなければいけない」と、浄水場の検査を直ちに行い、調査の状況や水道水の安全性についてのお知らせを全戸配布し、市民に周知した。
○…南足柄市狩野生まれ。小田原高校を経て日本大学法学部卒業後、南足柄市役所で福祉健康部長、議会事務局長などを歴任。休日にはみかんやお茶を作っている自らの畑に行き、農作業をすることが息抜きになっている。また年に数回、買ってきたそば粉でそばを打ち、家族に振舞うことも。
○…「職員にはお金がないからできませんではなくて、最後まで市民の話を聴く姿勢を持ってほしい」。市民が何を望んでいるのか、しっかり受け止められる体制づくりを目指し、市民・行政が共に作る”チーム南足柄”として市政運営に邁進していく。