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公開日:2026.10.24

足柄上1市4町 100歳以上は97人 人口構造は地域差も

  • 西平畑公園から望む足柄上地域

    西平畑公園から望む足柄上地域

 厚生労働省の発表によると、今年初めて100歳以上の高齢者が全国で10万人を超えたという。そこで本紙は発行エリアの足柄上地域1市4町の状況を調査したところ、100歳以上の高齢者は9月30日時点で合計97人だった。各市町に詳しく聞くと、想定通りの高年齢化が進む一方で、自治体ごとのデータからは、人口構造に違いも見られた。

 まず、人数で見ると100歳以上が最も多かったのは南足柄市(人口3万8671人)で34人。次いで松田町(9955人)の22人、山北町(8953人)と開成町(1万8731人)がそれぞれ15人、そして大井町(1万7171人)が11人だった(人口は大井町が9月末日、その他は10月1日現在)。各市町の人数は人口に比例しておらず、狭いエリアでも人口構造に地域差があることがうかがえる。

 100歳以上の人数を10年前と比較したところ特徴的だったのは松田町だ。2016年の5人から17人増加。総人口に占める100歳以上の割合も1市4町で最も高く、県全体と比べても約3・4倍だった。町担当者は「山間部が多く、住宅を建てられる平地が限られているため、若い世代が新たに住みつきにくい。昔から暮らす高齢者が年齢を重ねる一方、若い世代が増えにくいことも関係しているのでは」と分析する。

 100歳以上がともに15人だった山北町と開成町だが、総人口に占める割合には約2倍の開きがある。山北町は県内でも高齢者の割合が高く、15〜64歳の生産年齢人口は町民の約半数。長寿者が増える一方で、地域を支える世代の割合が低いという課題がのぞく。

 一方、開成町は、14歳以下の年少人口の割合が1市4町で最も高かった。町の担当者は「子育て世代の転入が多く、人口全体に占める100歳以上の割合が相対的に低くなる」と説明する。

 南足柄市は100歳以上が10年前の25人から9人増えた(同日ではない)ものの、総人口に占める割合は県全体の数値の約1・35倍。人口減少する中で県平均に近い年齢構造だった。大井町の100歳以上の割合は県並みで、特徴をあげれば100歳以上の11人全てが女性だった。

 高齢化は今に始まったことではなく、各市町における100歳以上の増加は、人口の山がそのまま高年齢層に移行した結果とみることができる。近接地域でも立地環境や有する資源は様々だ。だからこそ、人口減少時代においては、それぞれの特性に応じたまちづくりがカギとなるのだろう。

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