鈴木喜稀選手が日本新記録 県パワーリフティング選手権大会 男子74kg級
リコーテクノロジーセンター体育館(海老名市)で5月22日に開催された「第51回パワーリフティング神奈川県選手権大会」で、山北高校3年の鈴木喜稀選手が男子74kg級サブジュニアクラス(14〜18歳)の日本新記録を樹立した。
県内外から33人(内女子2人)が出場した同大会は、スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目の合計重量で順位を競う競技会で、年齢別のカテゴリーと体重別の階級に分かれて競技が行われた。
午前10時半から行われた競技で鈴木選手はノーギア(保護具の使用なし)で、スクワット=170kg、ベンチプレス=105kg、デッドリフト=210kg、トータル=485kgという記録を叩き出し、サブジュニアクラスの日本記録を樹立、男子ジュニアの部で優勝を果たした。
本格的な大会への出場は2度目という鈴木選手は「正直、この記録がどれほどすごいものなのか実感が沸かないけど、良い記録が出せたのは嬉しい」と、率直な感想を話すが、県パワーリフティング協会の大森了常任理事は「ノーギアでこの記録はとんでもないもの。それを競技を始めて1年の高校生が出したのがすごい」と驚きを見せる。
同大会の結果を受け、鈴木選手は7月に埼玉県で開催される「全日本高校選手権大会」への出場権を獲得。全国の強豪との試合に挑む予定になっている。
競技を始めたのは高1の春
鈴木選手は小学生の頃にサッカーを始め、中学時代は持ち前の運動神経を活かして特設陸上部など様々なスポーツで活躍していた。
パワーリフティングの競技を始めたのは高校1年の5月。学校のトレーニングルームで筋力トレーニングをしていた際、同校の藤平直也教諭からベンチプレスの指導を受けたのがきっかけとなり、高校2年の5月にベンチプレスのみで競う大会に初出場。いきなりジュニアクラスで準優勝という成績を残している。大会での活躍を目の当たりにした協会関係者らの勧めで、昨年から毎週小田原アリーナなどに通い、パワーリフティングのトレーニングを本格的にスタートしていた。
鈴木選手は「パワーリフティングは今までやってきた団体競技と違って、やればやるだけ数字で結果が出る競技。サッカー部を引退したのでこれからは本格的にパワーリフティングに打ち込んで、来年開催される世界大会に出場できるようにこれからもがんばりたい」と抱負を語った。
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