足柄 人物風土記
公開日:2011.10.15
世界警察消防選手権大会・パワーリフティングの部で世界一になった
小林 宏和さん
松田警察署勤務 37歳
恩人への想い力に変えて
○…2年に一度、世界70カ国の国や地域から69種目約1万5千人の警察・消防関係者が集いニューヨークで開催された「世界警察消防選手権大会」にパワーリフティング56kg級日本代表として出場。ベンチプレスとプッシュプルの2種目で優勝を果たした。「お世話になった先輩と一緒に出られる最後の大会だったので、なんとしても結果を残したかった」。同大会のモトクロス競技などで長年にわたり活躍し、県警内の大会窓口も務めていた先輩が、健康面を理由に競技からの引退を表明していたことも大会へ向けた大きなモチベーションの一つだった。
○…「当時は競技として世界大会に出るなんて思ってもいなかった」。もともとは高校時代から続けていた空手のトレーニングとして始めたパワーリフティングだったが、ジムでのトレーニングを積む中で世界大会で活躍する選手たちと出会い、交流を深めるうちに、競技者として本格的にパワーリフティングに取り組み始める。その後、警察署の一般職として勤務するようになり、先輩や同僚たちと共に神奈川県警のパワーリフティング部を設立。実業団の大会で6連覇を果たす強豪チームで全国屈指の実力者たちに囲まれ、地力を培った。
○…松田警察署の警務課に勤務し、事務処理や指揮官車の運転業務を務める。仕事が終わると小田原アリーナや秦野のジムに通い、週3回程度仲間たちと共にトレーニングに励んでいる。「今ではすっかり生活の一部です」と話すように、身体づくりのために栄養学なども取り入れ、それまではほとんどしなかった料理もするようになったという。
○…「協力していただいた署員の仲間や家族に感謝したい。さまざまな国の人たちとの出会いなど貴重な経験ができ、人間的に成長できた大会だった。次の目標はもう1つ上の階級に挑戦したい」。世界を制した男の視線は次回大会での2階級制覇を見据えている。
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