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足柄版 公開:2012年5月26日 エリアトップへ

「西相模の碑文を探る」を刊行した 平賀 康雄さん 松田町寄在住 63歳

公開:2012年5月26日

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郷土史研究に情熱

 ○…県西部を中心に石碑や石塔などに刻まれた碑文を調査し、解説した書籍「西相模の碑文を探る」をこのほど刊行した。個人名義では「寄神社由来記」などに続き3冊目の著作。「歴史的石造物の由来などについて解説した本はあっても、そこに刻まれた碑文に焦点を当てたものはほとんど無かった。自分が知りたかったことを調査してまとめたものなので、同じようにこれから碑文について知りたいと思った人たちの役に立てば」と著作に思いを託す。

 ○…1534年創建の古刹・福昌院の29世住職。先代住職を父に持ち、幼い頃から石塔や古文書など周囲に「読めない字」「辞書にも載っていない字」が溢れていたことが歴史に興味を持つきっかけとなった。「寺以外の社会を経験しておきたい」と大学を卒業後は民間企業や役場に勤務。修行時代を経て竜王寺や福昌院の住職を歴任しながら、少年院へ赴いて説法をする教誨師も十数年務めた。「自分の価値を知らない子が多く、自身がかけがえのない存在だと気付かせてあげたいと思った」。難い話ばかりでは心を開いてくれないだろうと「一緒に歌おう」と呼びかけて、施設に歌声を響かせた事もあった。

 ○…個人で郷土史を調べるようになったのは20数年前から。調査の際は必ず現地に足を運ぶスタイルは当時から変わらない。「目的地まで半日歩き続けたこともあります。娘が助手役を務めてくれたり、調査時の留守を妻に守ってもらったりと家族にもずいぶんと助けられました」と感謝を滲ませる。十数年前から松田町の文化財保護委員も務める。「松田町や寄地域について書かれた歴史書は少ない。可能なかぎり調査を進めて書籍などにまとめていくことが私の責任と思っています」と情熱は限りない。

 ○…高校生の頃は合唱部、大学ではギタークラブに所属し、後にピアノも習うなど大の音楽好き。「一番好きなのはバッハ」と、こちらでも古き(クラッシック)を愛する。
 

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