歌手歴40年、「いもづるの会」の主宰者 日高(ひだか)正人(まさと)さん 南足柄市内山在住 68歳
一日でも長く歌いたい
○…「星がきれいだと思った地域の第一印象は今も変わりませんね」。東京から自然豊かな内山に移り住み3年半。9月9日に南足柄市文化会館で第35回いもづるの会コンサートを開く。いもづるの会は16年前に鹿児島市でスタート。阪神淡路大地震では震災孤児のためのケアハウスを建てた。近年は知的障害者施設等への支援にも力を入れる。「活動は感謝と恩返しの気持ちから。地域を支援し、若手歌手に発表の場を提供していきたい」。開成町でもあじさい育成基金コンサートを開催。南足柄では3回目だ。「市地域福祉会助成基金や東日本大震災復興支援が目的。出場する歌手の歌声を楽しんでほしい」
○…1943年、屋久島生まれ。小学3年の時に鹿児島市へ。父親が病弱だったこともあり、小学生の頃から家業の炭屋を手伝う。「リヤカーに炭を150キロ乗せて売りに行きました。偉いねと買ってくれたのが嬉しくて」と振り返る。「夜中に目が覚めると母親がミシンを踏んでいた。僕も頑張ろうと思ったね」。歌手を目指したのは16歳の頃。「近所のOLさんが炭で黒かった僕を笑っていたのに、祭りで歌ったら拍手してくれた。女性にモテるにはコレだと思った」と笑顔に。20歳の頃に上京。土木作業をしながらレッスンを続けた。全日本歌謡選手権で10週勝ち抜いた時もまだ飯場暮らしだった。所属事務所の同期には人気歌手の五木ひろしさんが。南こうせつさんの勧めで開催した83年の武道館コンサートは、ヒット曲に恵まれなかったものの1万2千人が訪れた。
○…苦労人だけに情に厚い。団塊世代への応援歌「やじろべえ」は2000年の発売以来ロングヒットを続け、プロボクサーの入場曲にも。ラジオのパーソナリティー等も長年務める。薩摩大使。昨年体調を崩したことをきっかけに野菜中心の食事にし、体重を10キロ落とした。「僕の年代で出来ることをしていく。目標は一日でも長く歌うこと」
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