地域のイベントでバリ舞踊を披露する 松本 都さん 南足柄市出身
心を表現していく踊りを
○…この夏、小田原で開かれた江戸あかりナイトでバリ舞踊を披露するなど、地域の催事などで踊る機会が増えている。金色の冠や鮮やかな色の民俗衣装。公演用の濃いメイクの下の素顔は、爽やかな風を感じる自然体の女性だった。「バリ舞踊はもともと神様に仕え寺院と共に歩んできたもの。宗教と共に生きるこの国のことを学び出すと、自分の国はどうだろうと考え始める。バリ舞踊は自分を振り返るきっかけになっています」
○…バリ舞踊と出会ったのは30代になって。厚木の会社に勤務していた頃だ。「比較的時間に余裕が出来てきたので、フラメンコかバリ舞踊のどっちかを習おうと思ったのです」。夫に相談すると「あなたはバリ舞踊の方がいい」と即答が―。「旅行好きで、独身時代などにアジアの色んな国に行っていたからだと思います」。入門して徐々に踊りの魅力にのめりこんでいく。バリで現地の指導者に習ったこともある。今は都内の先生に師事を。依頼され、教室仲間と一緒に新宿のインドネシア料理店などで踊ることもあるという。「本来何人かで踊るのですが、人数が揃うタイミングが合わずソロで踊ることも近頃多くなってきました」
○…南足柄市沼田生まれ。地元の小中学校から小田原高校へ。短大では幼稚園教諭の資格を取得した。学生時代はサッカー部のマネージャを。「将来踊りにこれほど熱くなるとは思ってもみなかった」と笑顔に。昨年南足柄から小田原へ引っ越す。田んぼが広がる景色が一目で気に入ったからだ。独学でインドネシア語を学び、語学も教える。フェイスブック等で日本に来ている研修生と語学交流するのも楽しみだ。アジア料理が得意。「踊りの技術をあげながら、心を表現する踊りをしていきたい。いつか地域の人たちと一緒に神社で奉納舞をするのが夢です」。ガムランの音楽とお香が漂う自宅には、愛犬が心地よさそうに眠っていた。
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