足柄版 掲載号:2013年2月16日号
  • googleplus
  • LINE

日印国交樹立60周年・写真展 最乗寺の烏天狗(からすてんぐ)に注目 インドのカメラマン・ベール氏らが撮影

最乗寺の結界門前の烏天狗
最乗寺の結界門前の烏天狗

 開創以来600有余年の歴史がある南足柄市の大雄山最乗寺(曹洞宗、石附周行山主)。関東の霊場としても知られ、境内山林は約130ヘクタール、堂塔は30余棟に及ぶ。開山は了庵慧明禅師で、同寺を守護するのは道了大薩埵。「道了尊」や「道了さん」の名前でも親しまれている。

 紅葉鮮やかな最乗寺を撮ろうと、インド人カメラマン、ビノイ・ベールさんと南足柄市出身のカメラマン、松本榮一さんが撮影に訪れたのは昨年11月。ベールさんにとって、最乗寺はこの日初めてだった。

 「ベールさんが境内の小天狗(烏天狗)を見て、『ガルーダだ』と興奮した様子で叫んだのに驚きました」と話すのは、松本さんの友人で撮影に同行した沢長生さん(前市長)。ガルーダ(ガルダ)は、インドネシアの国営航空会社「ガルーダ・インドネシア航空」の名前でもおなじみだ。インド神話に登場し炎のように光り輝き熱を発する神鳥。東南アジア諸国ではヒンズー教や仏教などで親しまれている神様で、イスラム教国のインドネシア、仏教国のタイ王国では国章にも描かれている。日本では、仏法を守護する八部衆の迦楼羅天の前身とされている。

 語感が似ている「ガルダ」「カルラテン」「カラステング」。広辞苑には『迦楼羅』は「インド神話における巨鳥で竜を常食するという。日本でいう天狗はこの変形を伝えたものともいう」と記されている。

海外の写真展で紹介

 ベールさんと松本さんが最乗寺で撮影した写真は、1月5日からインド、ニューデリーのインド国際センターで開かれた2人の写真展「世界の仏教遺産」(インド文化交流協会他後援)で、アジアや他の日本の写真とともに披露された。会場には沢さんや、写真をアクリル板や大理石等にプリントできる独自の技術で協力した(株)スズキ(南足柄市)の鈴木浩二社長も駆けつけた。

 沢さんらは1月24日、写真展の報告をするために最乗寺の石附山主を訪ねた。

現地の新聞や雑誌に大きく掲載

 「写真展は盛況でした。政府高官や経済界の面々も訪れるなど、日本への関心の高さがうかがえました。現地の新聞や雑誌にも大きく取り上げられ、雑誌の掲載点数では最乗寺が一番多かった」と伝える沢さん。

 沢さんがインドで入手した同国の著名な雑誌「FRONTLINE」に写真展が特集されており、東大寺や銀閣寺などとともに並んだ最乗寺の写真には『大きな禅寺院の美しい環境には喜びと平和がある…』と解説され、烏天狗には『最乗寺の”ガルダ”〜アジアの仏教寺院でしばしば見られる…』といったベールさんの言葉が載っている。

 石附山主は「烏天狗は大正末期か昭和初期頃に建立されています。ガルーダとの接点という意味では、今回のような指摘は初めて」と話す。「日本とインドは遠いけれど、根本のところで繋がっているとインドの人も感じていた。国同士で仲良くできたら」と期待する沢さん。近年、パワースポットとしても人気が集まっている同寺。アジア圏につながる新たな魅力が…。

 ※ビノイ・ベール氏…インドの著名な写真家で仏教美術史家、映像作家。ナショナル・ジオグラフィック誌等に写真や記事を提供。
 

写真展で挨拶するベールさん
写真展で挨拶するベールさん
インド・ニューデリーで開催された写真展を石附周行山主に報告する沢長生さん(右)手にする雑誌はインドの「FRONTLINE」。同誌に最乗寺の写真が大きく紹介された
インド・ニューデリーで開催された写真展を石附周行山主に報告する沢長生さん(右)手にする雑誌はインドの「FRONTLINE」。同誌に最乗寺の写真が大きく紹介された
ガルーダはインドで今も人々の篤い信仰の対象になっている
ガルーダはインドで今も人々の篤い信仰の対象になっている

足柄版のローカルニュース最新6件

「あたり前の毎日に感謝を」

足柄高校

「あたり前の毎日に感謝を」

3月31日号

避難所の生活術を学ぶ

南社協

避難所の生活術を学ぶ

3月31日号

将来像を見据えて奥行きある議論を

情報を共有

県と2市8町

情報を共有

3月31日号

里山に紅色のサクラ

大雄町

里山に紅色のサクラ

3月31日号

「塚原いさみです」

医療から介護まで

介護スタッフ、調理補助、薬剤師募集中 託児所あります

http://youfuukai.or.jp/

(公社)神奈川県薬剤師会

ご活用下さい!あなたのかかりつけ薬局・薬剤師

https://www.kpa.or.jp/

<PR>

足柄版の関連リンク

あっとほーむデスク

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

足柄版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2018年3月31日号

お問い合わせ

外部リンク