山北町 蘭二朗さんが上位入賞 チェンソーアート競技大会
山北町在住の蘭二朗さん(38)が2つのチェンソーアート競技大会に出場し、上位入賞を果たした。蘭さんは東京芸大大学院卒の彫刻家。他に類がないその作品は同競技界に新風を吹き込んでいる。
5月25日・26日に愛知県で開催された「日本チェンソーアート競技大会in東栄大会」は、日本に数あるチェンソーアート競技会の中でも最高峰の舞台。全国から50人の選手が集まったなかで4位入賞を果たす。蘭さんが制作した作品名は「風神雷神」。高さ1m20cm、横幅40cmの作品を前半2時間、後半2時間の4時間で仕上げた。
「最初は上の風神だけを作る予定でしたが、木の中から下の雷神が見えてきたんです」と蘭さん。独創性のある作品は、選手や観客からも絶賛されたという。
6月29日・30日に秋田県で開かれた「東北チェンソーアート競技大会」では3位入賞を。作品名は「救い」。天使と天使に救われている人を表現している。高さ2m、横幅70cmの大作を9時間で完成させた。
本来彫刻家である蘭さんが町の間伐材を材料にしてチェンソーアートを始めたのは4年前から。「見よう見まねでチェンソーの扱いなどを感覚的に習得していった」と蘭さん。2年前に出場した東栄大会では選外だったので、最近の活躍ぶりは目覚ましいものがある。
蘭さんは熊本県出身で4年前に山北町に移住する。「チェンソーアートは短時間で仕上げることができ、動きのある人物などルネッサンス時代の彫刻に通じるところが魅力。国内大会で優勝し世界の舞台でも戦っていきたい。私の成果が少しでも山北のPRにつながれば」と意欲をみせる。蘭さんは若手芸術家を支援するNPO法人ウッドボイス(山北町)に所属し、一昨年には同会でチェンソーアート作品200体以上を制作している。
11月2日(土)に大野山山頂を会場に「第3回神奈川チェンソーアート競技大会」が開催される。
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