40周年を迎えた南足柄市商工会女性部の部長を務める 高橋 弘子さん 南足柄市怒田在住 67歳
人との繋がり原動力に
○…南足柄市商工会女性部の第10代部長。創立40周年記念式典を実行委員長として務め上げた。「部員の高齢化が進む中で、同年代の多くのメンバーにとっては最後の大きなイベント。活動を支えてくれる多くの方にご出席いただき感謝している。50周年に向けて、これからは若い世代にバトンを渡していくことが大きな役割になってくる」と、早くも次の10年に気持ちを切り替える。
○…静岡県東伊豆町から結婚を機に南足柄市へ。プロパンガスなどを扱う夫の稼業を支え、37歳からギフト専門店を任されるようになった。女性部の活動には役員を務め始めた2000年頃から本格的に携わり、エコバッグの普及活動やペットボトルキャップ回収によるポリオワクチンの寄付など、仲間と一緒に取り組んできた。「商売をしているとどうしても世界が狭くなってしまう。女性部を通じて様々な人との繋がりが増えたことが自分にとっては一番大きい」
○…子どもたちもそれぞれ独立し、現在は夫と2人暮らし。仕事と商工会活動で忙しく働く中、4人の孫と過ごす時間は一番の癒しになっている。「動いているのが好きなタイプなので、仕事の中に身を置いている方が今は落ち着く。あと数年は仕事に打ち込み、お店を次の世代に引き継げたら、新しく打ちこめることを探してみたい」と、現在通うカラオケ教室や着付け教室のほか、新しい趣味や生き方を密かに模索中だ。
○…地域との関わり方の強化を課題として挙げる。「女性部の基本的な役割は商工会の様々な活動をしっかりとサポートしていくこと。それに加え、女性らしい感性を生かし、地域の人たちともっと密接に関われることをやっていければ」。40周年の記念事業として自治会を回り、段ボールを使った防災用トイレの作り方講座もスタートさせる。自らが愛する南足柄で、多くの人との結びつきをさらに広げていく。