首都圏直下地震や東海地震などで神奈川県が被災地になることを想定した災害救援物資の備蓄倉庫の設置を、日本赤十字社神奈川県支部が進めている。このほどその第1号倉庫が、南足柄市関本に完成した。
日赤神奈川県支部(横浜市中区)では、相模川を境に県内が分断された状況を想定し、2018年度までに南足柄市や箱根町、横須賀市など県内4カ所で倉庫設置を計画している。
計画の実施を前に公共用地を無償貸与できる自治体を調査したところ、南足柄市が早々に受け入れを申し出たため、昨年9月に第1号の建設地とした。今年2月までに備蓄倉庫を建設し、南足柄市の加藤修平市長や新年度に設置を予定している箱根町の山口昇士町長ら約30人を招き、3月25日に落成式と内覧会を催した。
倉庫は南足柄市から無償貸与された南足柄市りんどう会館(同市関本)前の駐車場の一部に建設された。広さ134・27平方メートルの倉庫内には毛布3300枚、緊急セット1000組、ブルーシート550枚が備蓄された。建設費約1500万円と物資購入費約1400万円は日赤が負担した。
発災時には市の日赤担当者が解錠し、近隣の赤十字ボランティアが物資を配布する。落成式で加藤市長は「日赤とのかかわりがさらに強くなり、災害への備えも確かなものになる」と倉庫設置を歓迎した。
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