大井町の相和地域を拠点に活動する「あしがらあそびの学校」(高橋和久代表)が、21日と22日に岩手県岩泉町に伝わる民俗芸能「中野七頭舞」の保存会メンバーと交流した。
両会の交流が始まったのは30年以上前。当時、相和小学校の教諭だった古矢比佐子さんが中野七頭舞を子どもたちに紹介したことがきっかけだった。
1992年に文化庁が主催した「芸術祭国際公演・日本民謡まつり」では、踊りが伝わる岩泉町の踊り手と相和小の子どもたちが共演。これを契機に小本地区との交流が始まった。
南足柄市内で行われたこの日の交流には、相和地域の子ども15人と保護者ら10人が参加。岩泉町小本地区からは中野七頭舞保存会の山本恒喜さん(70)と長崎智一さん(39)が2日間にわたり子どもたちに踊りを指導した。
高橋代表は「七頭舞は会の発足当初から踊っているが、本場の人から直接指導を受けるのは30年ぶり。本物の踊りに触れることは子どもたちにとっても良い経験になったのでは」と話す。
相和地域の子どもたちを指導した山本さんも「大人と子どもが一緒に音と踊りに触れる雰囲気を作ることは大切。今後もこうした交流を続け、年に1回は指導に来たい」と振り返った。
あしがらあそびの学校は、ベーゴマや木登りなどの昔の遊びや、全国に伝わる太鼓や踊りなどを通じて、地域の子どもと大人が一緒に遊び、地域ぐるみで子どもたちを育てようと1979年に発足した。活動は30年以上続いている。
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