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足柄 人物風土記

公開日:2015.06.13

日本スポーツプレス協会のメンバーに選ばれた
鈴木 義和さん
山北町岸在住 55歳

夢叶い、世界へ

 ○…オリンピックや国際大会など、国内外で活躍する第一線のライターやスポーツカメラマンが所属し、入会には厳しい資格審査が必要な業界団体「日本スポーツプレス協会」の正会員にこのほどなった。念願の入会に「プロスポーツの現場で活躍する先輩たちが揃う憧れの場所。まさか入会できると思っていなかった」という。憧れ続けた夢の舞台を前に興奮を隠さない。

 ○…「厳しい指導で知られる著名な美容師」に師事し、横浜の美容室で基礎を学んだ。29歳で故郷の山北町に戻り美容室を開いた。開業を前に「これからは贅沢はできないから今のうちに」と妻の許しを得て、初めて一眼レフカメラを購入した。学生時代に目指した競輪や、高校野球の試合会場など足を運び写真の腕を磨くなか、熱心な姿が関係者の目に留まりフリーランスとしての取材許可が得られるようになった。「同じ場所にいるのが信じられないようなカメラマンが身近にいる。恵まれた環境のなかで撮影ができるのが嬉しい」という。

 ○…妻と中1の長女と3人、山北町で暮らす。美容師として修行に出ている息子が店を継ぐ日が楽しみ。スポーツ好きだった中学生時代、テレビで観た競輪選手に憧れその道をめざすも、かかとの骨を切除する大病を患い断念。映像を手掛ける仕事を夢見るようになった。芸術系の大学進学を目指したが、叔母が新松田で営む美容室を手伝い始め、美容の道に進んだ。「思うようにできなかった」という思いが今もあるという。

 ○…独学で学び多くの人の助けを受けながら実績を積んだカメラ。夢見た第一線を前に「遠回りしたけど、憧れ続けた仕事に一歩近づいた。この道ではまだまだ新人ですが、環境を活かしてこれからは幅広いジャンル、トップレベルの選手を撮り、腕を磨きたい」。見据えるのは2020年の東京オリンピック。今後は活動の場をアジアや世界へ広げさらに夢を追い続ける。

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