富士山から相模湾まで一望できる標高568メートルの松田山に「エリアヤマザキ」と呼ばれるパラグライダーの出発点がある。足柄平野を飛行するパラグライダーはここから飛び立つ。
松田山に出発台を設置したのは松田町に住む会社員の山崎保雄さん(63)。1994年に知人から山を借りて作った。
丹沢からの北風と相模湾からの南風が合流する複雑な気流が特徴で「上級者向きのポイント」と山崎さん。
本紙記者が体験
7月20日に本紙記者が、パラグライダーの2人乗り(タンデム)でフライト。
人生初のスカイスポーツに心臓が破裂しそうになる。
緊張の中、山崎さんの合図で出発台へ。スキーのジャンプ台のような助走路を足柄平野に向け全力疾走、3秒後には体が宙に浮く。
地上ではめったに感じることのない360度からの風を受けながら、松田山の新緑や相模湾に注ぐ酒匂川、開成町の田園風景を眼下に、寄の集落と山北町の山々、箱根の外輪山を高度900メートルから同時に一望できる贅沢な時間。
40分のフライトを終えて、酒匂川の河川敷に着陸。安堵とともに腰が抜けてしまった。足が地につく安心感をかみしめた。次は山々が色づく季節に挑戦し、秋の足柄平野を楽しみたい。
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