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D52復活事業 鉄の扉、封印解く 先端部の煙室 40年ぶりに整備

文化

掲載号:2016年2月13日号

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煙室の扉を開けて内部を確認する恒松さんとスタッフ(写真上・左)、レールを敷設する土中からレンガが顔を見せた(写真右の左下)=山北鉄道公園・2月4日
煙室の扉を開けて内部を確認する恒松さんとスタッフ(写真上・左)、レールを敷設する土中からレンガが顔を見せた(写真右の左下)=山北鉄道公園・2月4日

 1968(昭和43)年の御殿場線電化まで17年間にわたり活躍した蒸気機関車(SL)D52の動態化プロジェクトが進む山北駅前の鉄道公園で4日、SLの先端部にある煙室の扉を開けて内部を確認する作業があり、溶接で閉ざされた内部が40年ぶりに姿を現した。

 鉄道公園で静態保存されているD52は1944(昭和19)年に製造され山陽線などで活躍。51(昭和26)年から68(昭和43)年まで御殿場線の貨物機関車として親しまれてきた。

 地方創生の一環として山北町が「復活事業」に乗り出し、鉄道文化協議会群馬支部の恒松孝仁支部長(60)が動態化に向けた整備を担っている。

 旧国鉄の機関士で分割民営化を前に退職し、各地でSLの復活事業を手掛けている恒松さんは、昨年末に群馬県川場村から山北町に入り、年末年始返上の住み込みで復活に向けた整備にあたっている。

 この日は、1970(昭和45)年の展示から5年ほど後に安全確保のため封印された直径140cmの扉から溶接を剥がし、煙室の内部に入り状態を確認した。

 煙室は動力のもとになる過熱蒸気と石炭灰が集まる空間で、30cmほど溜まる灰を取り除くのが整備係の仕事だったという。

 長年の封印を解き内部を確認した恒松さんは「鉄の経年劣化はあるが、今にでも走れる状態。扉を溶接して保存してきたことが良かったと思う」と話していた。

 今回の復活事業では、電気による蒸気で動かすため、機関車が動いてもかつてのように灰を伴う煙は出ない。「煙突から出るのは白い水蒸気だけ。エコ仕様のSLです」と恒松さん。

 現地では機関車の整備と並行して12mのレール敷設作業が進んでいる。レールの基礎を造るため2mほど掘ったところ、機関車の向きを変えるターンテーブル(回転板)の基礎部分とみられる煉瓦も出土した。

 山北鉄道公園で進められている「D52復活事業」。恒松さんによると作業は順調で、3月末には完成検査のための試験運転が行われる。敷地整備を経て、10月14日の「鉄道の日」にお披露目が予定されている。

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