「先人が育んだ町のイベントはもはや松田町だけのものではない。広域的な観光資源になっている」。5月28日付で松田町観光協会の会長に就任した本山博幸町長はそう話す。
これまでの協会は町長の推薦を受けて理事会が会長を選任し、行政経験者が事務局長に就き運営してきた。歴代会長は無報酬で私費を投じ観光PRに尽力してきた。桜まつりなどの年中行事では実行委員会の事務局運営や寄付金集め、交通整理にも汗を流した。
今後の協会は企画事業型に発展させる。認知度の上がったイベントを柱に据え、可能性ある観光資源を発掘して磨きをかける方針だ。町の観光が農業や商工業と密接に関わり「稼げる町にしたい」ともいう。会長就任はあくまで暫定措置で、新たに迎える会長には報酬も用意し「誰もが協力したくなる人選をしたい」という。その布石として、協会の要となる事務局長に初めて民間人を起用。営業経験があり幅広い人脈を持つ元テレビ神奈川(TVK)プロデューサーの香川義美さん(66)を招いた。
松田町観光協会は1978年に設立され、イベント運営に力点が置かれてきた。今後は法人化も視野に入れながら会員数を増やし、周辺市町や県、民間との連携もさらに深め、広域的なプロモーションにも挑んでいくという。
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