松田町観光協会の事務局長に就任した 香川 義美さん 大井町山田在住 66歳
松田町の″感動″伝えたい
○…本山町長からオファーを受けて事務局長に就任した。朝から夜まで行政との打ち合わせや会議が続き多忙な毎日を送る。「8月の観光まつりを控えているからね。今はたくさんの人に会い、慣れることで精いっぱい」と苦笑い。就任して日は浅いが、観光協会を訪れる人に気さくに話しかけ談笑する。ゆっくりと頷き、柔らかな口調で気遣う姿勢が相手に安心感を与える。そんな空気感がある。
○…大学では国文学を専攻したが就職活動を通じて映像制作に興味が湧き、未経験ながらその世界に飛び込んだ。公共団体の映像制作を手掛ける神奈川ニュース映画協会に入社、ディレクターとして神奈川県や横浜市などの広報番組を制作し在京キー局の番組も担当していた。当時はフィルム撮影。「たくさんカメラを回せないから”5秒で撮ってハイOK”なんてことも多かった」と振り返る。協会の解散を機にテレビ神奈川へ。プロモーションの営業で地元県西地域の自治体を回った。その縁で白羽の矢が立った。
○…大井町生まれ。中学は野球部のキャッチャー、高校では強肩を生かしてやり投げをするなどスポーツマン。高3のクラスメイトとはいまでも付き合いがあり毎年集まるほど仲が良い。「この間も友人宅でタケノコを掘って。それをツマミに一杯やったんだ」と嬉しそう。自宅では夏野菜を栽培中。奥さんと一緒に食べるのが楽しいとか。
○…松田町の魅力に話を向けると「歴史があり、自然が豊かなこと」と即答。町外の人だけでなく若い人たちにも知って欲しいという。「観光まつりの大名行列や寄地区の自然など伝えたい”感動”はたくさんある。これまでは外からの視点で松田町をみてきた。今度は中からみた魅力を発信していきたい」。柔和な表情の中にも熱い思いがひしひしと伝わる。「さあ、今日はこれからもう2つ会議だ」と役場へ向かう足取りは軽やかだった。
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