７月10日にあった参議院議員選挙でトップ当選した三原じゅん子氏（51）の得票率が、足柄上地区の１市５町でいずれも県平均を上回った。無所属現職で自民推薦の中西健治氏（52）も南足柄、中井、松田で票を伸ばした。
定数４議席の神奈川選挙区では比例代表から神奈川選挙区に鞍替えした自民現職の三原じゅん子氏（51）が１００万票超えでトップ当選。公明新人の三浦信祐氏（41）、民進元職の真山勇一氏（72）、無所属（９日付自民公認）の現職中西健治氏（52）が議席を獲得。トップの三原氏は１市５町全てで県平均を上回る得票率だった。中西氏は２０１０年の参院選神奈川選挙区で旧みんなの党から当選。党の解党で無所属となったが財務大臣の自民党・麻生太郎副総裁が参院財政金融委員会での質疑などを評価。今回の参院選では自民党推薦候補として麻生グループが支援した。
麻生グループには衆院神奈川17区の牧島かれん氏や15区（平塚・茅ヶ崎・中郡）の河野太郎氏、14区（相模原市※一部除く）の赤間二郎氏、同１区の松本純氏（横浜市中区・磯子区・金沢区）の４人がいて、党本部の筆頭副幹事長を務める松本氏を除く３氏が前面に出て中西氏を支援した。
４位当選だった中西氏だが、茅ヶ崎や平塚、南足柄、足柄上郡、下郡では２〜３番手、中郡ではトップの得票数だった。17区では大票田の小田原と秦野、民進系の組織票がある山北、開成で伸びを欠いた。
県内の投票率は55・46％（選挙区）で全国平均（54・70）を０・76ポイント、前回（２０１３年）を０・９９ポイント上回った。県内では県西２市８町と横浜市旭区を除く全ての地区で前回を上回った。
開成町の前回比４・96ポイント減は県内最大の下げ幅で、県内最高の64・18％だった山北町でも対前回比２・64ポイント減で開成町に次ぐ下げ幅だった。前回は開成町の露木順一元町長が立候補していた。
全国的に好調だった期日前投票では、南足柄市と大井町で全国平均と同じ15％の有権者が投票日の前に投票を済ませていた。各地で制度の浸透が進んでいることが分かる選挙となった。
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