足柄 文化
公開日:2018.03.24
庭一面に茅束茅葺屋根補修
開成町金井島の古民家ガーデン紋蔵で17日、来月に予定している茅葺屋根の補修を前に茅束の手入れが行われ、関係者ら20人が作業にあたった=写真。
前回の葺き替えから30年以上が経過して雨風による傷みが目立ち雨漏りするようになったため、借主が家主らと協力して屋根の一部を補修することにした。
3月初めには有志26人で静岡県富士宮市の朝霧高原で茅刈りを行い、補修に使う茅200束を搬入。この日は子どもたちも参加して、束ねた紐を一旦ほどき根元を揃え、雑草を取り除く作業に汗を流した。
親子で参加した開成町吉田島の畳職人、井上慎司さん(38)は「稲刈りの後に稲わらの上で遊ぶ姿と同じで楽しそう。屋根になる茅で遊べるのは貴重な経験」と話し、子どもたちに屋根について説明していた。
午前中に訪れた南足柄市怒田の男性は「朝日観音堂も茅葺だがこうして葺き替えられるといい」と話し、近所に住む70代の男性は「昔は高松山から馬で茅を運んだ」と懐かしんでいた。
今回は全体の4分の1ほどを補修する予定。全体を吹き替えるにはさらに600束が必要という。3月25日(日)にも茅束を整える作業を行うという(9時〜)。
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