護衛艦「あしがら」の案内板を奉納した 小瀬村 和幸さん 南足柄市生駒在住 73歳
昔は会社、今は社会のために
○…足柄峠へ向かう旧街道沿いの小高い丘にある足柄神社に、海上自衛隊の護衛艦「あしがら」と同社の由来を記した案内板を奉納した。折しも今年は「あしがら」の就役10年にあたる節目で、案内板設置の一報が海自へも届き、乗組員による竣工10年の奉告祭と除幕の式典を11月2日に同時挙行した。「宮司さんや総代さん、自衛隊協力会の皆さんの協力もあり無事に奉納できた」と、安堵の表情を浮かべる。
○…二十歳の頃、父親から足柄神社と戦艦「足柄」との縁を聞かされたが「その時は『ああそうか』といった感じだった」。しかし、自治会長を務めた2007年に参加した例祭で初めて神社の本殿に入り、その時の記憶がよみがえった。「このままではもったいない。もっと多くの人に知ってもらった方がいい」と、考えるようになり、15年に総代を務めた時に案内板奉納が頭をよぎった。
○…南足柄の生駒に生まれた。岡本中から旧城東高を経て富士フイルムに入社。小田原勤務を経て50代で足柄へ移った。ジャズやバレーなど部活動にも励むなか、先輩社員から「人前で派手なことをするからには人以上の仕事をせよ」と指導を受け、30代では「頼まれた仕事は断らず素直に受ける」などと上司の薫陶を受けた。「そのおかげで様々な仕事を任されるようになり、自分も『会社のために』と励んだ」
○…退職後の2008年に「環境美化金太郎会」を立ち上げ、不法投棄監視などを担う見守り地蔵を市内各地に設置。竹ぼうき120本を市内の中学校に寄贈したこともある。「会社勤めの頃は会社のため。今は社会のためになればと考えている」。案内板も「由緒ある神社だということを知ってもらうべき」と考え奉納した。趣味はジャズ。サックス奏者でもある。
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