関東高等学校男子バスケットボール選手権大会(山梨県内で6月1日(土)・2日(日))に立花学園高校(越智淳顧問・部員48人)が初出場する。西湘地区から男子の部での出場は20年ぶりとなる。
「県大会ベスト4進出」を目標に掲げ、県予選に挑んだ同校は初戦からシード校の厚木北を破り、勢いに乗った。3回戦では昨秋の県大会で敗れている湘南工大附高を65―60の僅差で退け、準決勝に進出。しかし、準決勝は横浜清風高に63―86で敗れ、その後の3位決定戦、桐光学園高にも敗れたが、県4位で関東大会初出場が決まった。
キャプテンの紫村仁君(3年)は「大会の終盤戦で連敗してしまい、自分たちの甘さが出てしまった」と悔しさをにじませるも「3年生を中心に部員48人全員がベスト4に入りたいという気持ちを出し、大会を通して一体となって勝負できた」と手応えを掴んだ。
練習メニューは部員全員で考案
「走り勝つバスケ」をテーマにした冬のトレーニングでは、走り込みを積んだ。メンバー一人ひとりが厳しい練習を積み、挑んだ今年1月の新人戦では横須賀学院高に初戦で敗退した。
しかし、メンバーたちには「焦り」ではなく「自分たちに何が足りないのか」を分析する気持ちが芽生えた。練習メニューも顧問から与えられたものではなく、紫村キャプテンと神谷立樹副キャプテン(3年)を中心に部員全員で考え、次第に部員たちには主体性が生まれ、やがて結果に結びついた。
越智淳顧問は「選手たちが自分たちで考え、行動したことに対して私が指導を加えることができた。大会を通しても勝ち進むことで自信にもつながった。この先はさらに目線を上に向け、他県の強豪校に勝てるチームを作りたい」と話す。
初の大舞台を前にチームの目標を「関東大会制覇」に再設定し、トレーニングに励む選手たち。紫村キャプテンは「県ベスト4入りできたことはうれしいが有言実行できていない。ここで止まらず関東まで時間は限られているが、もう一度プレーから私生活まで自分たちを見直したい」と気持ちを引き締めた。
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