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公開日:2019.09.07
松田町域で施工計画見直し
新東名開通3年延期
新東名の建設を進めているNEXCO中日本は8月27日、秦野IC(インターチェンジ)〜御殿場IC間の開通時期を2020年度から2023年度に延期するなど、工期の変更を発表した。山北スマートインターの完成も3年遅れの2023年となる。
開通時期が遅れる要因となったのが、松田町域での施工計画見直しだ。のり面崩落に伴う工事用進入路のルート及び構造の見直し、想定以上の断層破砕帯(ずれの生じた断層面に沿ってできる岩石破砕部。一般的に軟弱で浸食、崩壊が進む)が確認され、橋梁構造形式の変更を余儀なくされた。
現地の形状は急峻かつ狭隘な山岳地形。工事用進入路整備の段階で、のり面崩落によるルートや構造の見直し、急斜面の転石、岩塊の落下防止、大規模な仮設設備の設置など、整備が難航しているという。
また、橋梁構造形式の変更については、詳細な地質調査を行った結果、断層破砕帯が想定以上の広範囲であったことが判明。断層を避けた位置に下部工を配置するなど、構造見直しの必要に迫られた。
下部工位置の見直しにより、A2橋台(右上図)がトンネル内に配置されるため、トンネル坑口ののり面補強、トンネル大断面掘削、坑門工他を施工の後、A2橋台を施工する計画に見直したという。
同社では「引き続き工程短縮に努め、1日も早い開通へ努力します」と話している。
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